「どんなに指摘しても片付けてくれない！」
「もしかしたら心理的な病気なのかな？」
「病気だったらどうやって対処したらいいの？」
と困っている方もいるでしょう。
「久しぶりに実家に帰ったらゴミ屋敷になっていた…」なんてことは珍しくありません。
ゴミ屋敷であることに気づくと家族や周りの友人は、指摘し片付けようとさせます。
しかし、心理的な病気が原因でゴミ屋敷になってしまった住人の場合、すぐに片付けたり指摘しても根本的な解決にならないことが多いんですね。
なぜなら本人の意思に問題があるのではなく、心理的な病気に原因がある可能性が高いからです。
そこで今回はゴミ屋敷の原因である心理的な病気を解説し、対処法まで紹介します！
この記事を読めば、病気が原因でゴミ屋敷化してしまう住人への理解が深まり、正しい対処法で悩みの種であるゴミ屋敷を改善することができますよ。
ゴミ屋敷になってしまいやすい方には心理的な特徴があるので、興味のある方は下記の記事を参考にしてください。
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ゴミ屋敷住民の70%が心の病を抱えている？
「なんで片付けないんだよ！」
「もうこれ以上ゴミを増やさないで…」
とゴミ屋敷の住民に頭を悩ませてはいないでしょうか。
何度注意してもなかなか片付けてくれないと、どうしたらいいのかわからなくなってしまいますよね。
しかし、あなたがどんなに言っても聞いてくれないのは、単に『めんどくさい』からが原因ではない可能性があります。
実は、公益法人日本都市センターの発表によるとゴミ屋敷に住んでる住民やこれからゴミ屋敷になってしまいそうな人の70％がなんらかの心理的な病気を抱えていることがわかっています。
主たる発生要因について「統合失調症やうつ病などの精神障害（疾患）」と「発達障害」、「知的障害」、「アルコール関連問題」で合計すると全体の 47.4％、さらに「認知症」22.6％を含めた「精神疾患関連群」では 70.0％という結果が得られ、最多の要因であった。
引用元：自治体による「ごみ屋敷」対策ー福祉と法務からのアプローチー
上記調査結果からもわかるように、本人の意識や考え方に問題があるのではなく、心理的な病気がゴミ屋敷の原因なんですね。
そのため、住民に対し頭ごなしに指摘したり、何度も注意をしても根本的な解決にはなりません。
まずはあなたからゴミ屋敷の住民の方を理解することを始め、協力していく姿勢で改善していくと良いでしょう。
ゴミ屋敷になりやすい人の心理的特徴3選
ゴミ屋敷は心の病が原因になっていることも理解してもらった上で、ゴミ屋敷になりやすい人の心理的特徴を解説していきます。
ゴミ屋敷になりやすい人の特徴を知ることで、事前にゴミ屋敷を予防できたり状況の悪化を防ぐことに繋がるんですね。
また、ゴミ屋敷の住民の方への理解が深まると、周りの方のストレスも減るので理解していきましょう。
心理的特徴は以下の3つです。
ひとつずつ特徴を解説していくので、本人が気が付いていない異変を周りの方が気付いてあげられるようにすると改善に繋がりますよ。
特徴1：完璧主義
意外にもゴミ屋敷に住んでいる人の多くは、まじめで完璧主義です。
「完璧な掃除を行わなければいけない」という意識が強いため、ちょっとした掃除が出来ずゴミを溜め込んでしまうんですね。
ひとつのゴミでも細かく分別しようとしすぎて、必要以上に時間がかかりゴミが溜まってしまうことがよくあります。
まずは完璧でなくていいので、少しずつ分別し捨てていくことで改善が見込めますよ。
特徴2：多忙でストレスを抱えている
多忙でストレスを抱えやすい方もゴミ屋敷になりやすい傾向にあります。
仕事などで毎日追われるような生活をしていると、ゴミ出しの日にちを忘れてしまい気がついた時にはゴミ屋敷になっているケースがあるんですね。
夜勤などが多く、不定期な生活リズムになっている人は注意が必要です。
忙しくてゴミ屋敷になってしまう人は、うつ病などの心理的な病気にも発展しやすいので、一度リセットの意味も込めて業者などに部屋の掃除を依頼することで改善できますよ。
特徴3：物に執着が強くなる
物に執着が強い人は不要な物でも溜め込んでしまうため、ゴミ屋敷になりやすい傾向にあります。
例えば、コンビニやスーパーの袋を収集したり、コンビニ弁当の空き箱を集めたりなど第三者からみると不要な物を集めている人は注意が必要です。
精神的な病気が原因で物への執着が強くなっていることがあるので、ある日を境に突然不要な物を集め始めるなどの行動が確認できたら専門医に相談しましょう。
いきなり改善するのではなく、まずは分別を手伝うなど少しずつ進めていくと改善することができますよ。
ゴミ屋敷になってしまう人が抱える心理的な病気8選
「家族がゴミ屋敷に住んでるんだけどどうしたらいいの？」
「ゴミ屋敷の人はどんな心理的な病気なの？」
と困っている方もいるでしょう。
まずは部屋の掃除をする前に、原因がわからなければ改善を図ることは出来ません。
そこで、ここからはゴミ屋敷になってしまう人が抱える心理的な病気を紹介していきます。
心理的な病気は以下の8つです。
ひとつずつ特徴を解説していくので、心あたりのあるものはないか確認してくださいね。
アスペルガー症候群（自閉スペクトラム症）
アスペルガー症候群（自閉スペクトラム症）は、発達障害のひとつで症状の度合いによっては大人になってから発覚するケースもあります。
社会性・コミュニケーション・想像力・共感性・イメージすることの障がい、こだわりの強さ、感覚の過敏などが特徴として挙げられるんですね。
こだわりの強さなどがゴミを捨てられない原因となりゴミが捨てられなくなってしまい、ゴミ屋敷にまで発展します。
対処法
アスペルガー症候群（自閉スペクトラム症）の完治は難しいとされていますが、家族や友人の協力でゴミ屋敷の改善は見込めるんですね。
少しずつ本当に必要のあるものか区別を手伝ってあげるといいでしょう。
ためこみ症
ためこみ症は、多くの人にとって無価値な物を溜め込み捨てることができなくなってしまう心理的な病気です。
物を過剰なまでに集め溜め込むことで安心感を覚える反面、物を捨てる時は罪悪感など強い苦痛を感じてしまうんですね。
人によっては物だけでなく多くの動物を飼育するケースもあり、ゴミ屋敷の原因となります。
対処法
ためこみ症の場合、本人の治療意欲が低いので完治は難しいと言われているんですね。
家族間などで無理に改善しようとするのではなく、専門医に相談するといいでしょう。
買い物依存症
買い物依存症は、買い物することが目的となり何度も不要な買い物を繰り返してしまう心理的な病気です。
何か嫌なことがあった時に買い物をすることで一時的に嫌なことを忘れることができたなどの経験から何か物を買いたいという欲求が抑えられなくなることが特徴となります。
目的が買い物をするということなので、不要な物まで買ってしまいゴミ屋敷の原因となってしまうんですね。
対処法
買い物依存症の原因の1つは、過去の買い物で得た成功体験と言われています。
そのためどんなに家族や友人から指摘を受けても治すことができないんですね。
まずは自宅近くの精神科を受診するといいでしょう。
セルフネグレクト
セルフネグレクトは、自分の生活環境や栄養状態が悪化しているのに、生活環境を改善しようという気力を失い、周囲に助けを求めない状態のことです。
片付けるという行動を起こす気力が失われている状態なので、どんなに指摘しても片付けられないんですね。
『お風呂に入らない』『部屋の掃除ができない』など、そもそも行動を起こすことが難しいのでゴミ屋敷になってしまいます。
対処法
軽度であれば心理的な病気ではなく、周りに頼れる人がいないことが原因となっていることもあるんですね。
そのため、まずは周りの人が本人の意見に耳を傾け、信頼関係を築いていくことで改善を見込めることがあります。
強迫性障害（OCD）
強迫性障害（OCD）は、心理的な病気の1種で本人の意思とは関係なく同じ思考（強迫観念）や同じ行動（強迫行為）を繰り返す病気です。
ゴミ屋敷なのに片付けられないなどと自分の意思とは異なる行為がゴミ屋敷の原因となります。
対処法
治療することで症状を改善することができるので、まずは専門医に相談することから始めましょう。
治療をする時に、周りの方の協力で80％程度まで治るとされています。
注意欠如・多動症(ADHD)
注意欠如・多動症（ADHD）は、『不注意』と 『多動・衝動性』を主な特徴とし、物をなくしたり落ち着きがないといった症状が出る発達障害です。
ゴミを集めて捨てに行ったり、整理整頓をするなどが苦手なので、ゴミ屋敷の原因となってしまいます。
対処法
薬物療法が主な治療方法となるので、近くの神経科や心療内科に受診するのがいいでしょう。
子供だけでなく大人でも悩まされる方が多数いるので、少しでも違和感を感じたら受診することがおすすめですよ。
うつ病
うつ病は脳内の神経伝達物質の異常により、気分や感情をうまく調節できなくなり気力がまったく湧かなくなる病気です。
ゴミを捨てたかわからなくなったり、片付けやゴミ出しの意欲がなくなることがゴミ屋敷の原因となります。
対処法
うつ病は治療をしなくとも1年程度で治るとされていますが、治療した方が早期に改善するので受診することが最善です。
ゴミ屋敷になってしまった場合、劣悪な環境下で生活していると健康状態の悪化の元になるので早期の対応をしましょう。
統合失調症
統合失調症は、心や考えがまとまりにくくなり気分や行動・人間関係に影響が出てくる心理的な病気です。
日常的に掃除をしようとしても、すぐに別のことを始めてしまい掃除が進まないことがゴミ屋敷の原因となります。
対処法
治療を行うことで改善は見込めますが、放置しておくと症状は進行してしまうんですね。
症状が進行していくと脳の神経機能にまで影響が及んでしまうので、精神科を受診するといいでしょう。
ここまで紹介した心理的な病気の治療法をさらに詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてくださいね。
心理的な病気が原因でゴミ屋敷になってしまった人への対処法
ここまでゴミ屋敷になってしまう人が抱える心理的な病気を紹介してきました。
「もしかしたら、心理的な病気かもしれない…」
と思い当たる節があった方もいるでしょう。
いざ、身近な人が該当していたらどのように対応すればいいかわからないですよね。
そこで、ここからは実際に身近な人が心理的な病気になってしまったらどのように対応していけばいいか解説していきます。
対処法は以下の3つです。
ひとつずつ解説していくので参考にしてくださいね。
周りの人が協力する
まず、何と言っても周りの人が協力的であることは必要不可欠です。
心理的な病気でゴミ屋敷になってしまっている人は、自分ではどうすることもできないんですね。
そのため周りの家族や友人が異変に気づき、本人と向き合う時間を作るようにしましょう。
向き合う時のポイントは以下の3つです。
- 本人の希望を聞く
- 本人の意見を否定しない
- 感情的にならない
本人の意思に問題があるわけではないので、どんなに指摘しても根本的な解決にはなりません。
上記の3つのポイントを意識し、まずは信頼関係を構築していきましょう。
病院を受診し原因を突き止める
上記で解説した心理的な病気に少しでも該当したら、精神科や神経科を受診しましょう。
病気であった場合、どんなに話しても解決しないことがほとんどで、治療開始が遅くなればそれだけ完治までに時間がかかってしまうので早期に対応することが重要ですね。
各自治体などで無料で相談できる医療安全相談センターなどを活用すると、適切なアドバイスを受けることができます。
こちらからお住まいの地域のセンターに問い合わせることができるので、参考にしてみてくださいね。
ゴミ屋敷片付け業者に依頼する
症状の改善や治療の目処がたったらゴミ屋敷を片付けましょう。
一般のゴミ袋で片付けられるレベルのゴミ屋敷の場合であれば、自力で片付けることがおすすめです。
しかし床一面にゴミがある場合、消臭や除菌などの専門的な処理が必要となるのでゴミ屋敷片付け業者に依頼するといいでしょう。
せっかく心理的な病気が完治してもゴミ屋敷での生活は健康被害につながることが多いので早期の対応がおすすめですよ。
安心して任せられるゴミ屋敷片付け業者おすすめ3選
ここまで心理的な病気の紹介から対処法まで解説してきましたが、どんなに治療できてもゴミ屋敷が片付けられないと近隣トラブルや健康被害が起こるリスクがあります。
そこで最後に安心して任せられるゴミ屋敷片付け業者を3社紹介します。
自力で掃除することが困難なゴミ屋敷は専門の業者に依頼しましょう。
安心して任せられるゴミ屋敷片付け業者は以下の3社です。
1社ずつ特徴とおすすめできるポイントを解説していきますよ。
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きれスタは、はじめて業者に依頼する方におすすめの業者です。
ゴミ屋敷片付け業者の多くは人件費削減のために派遣社員やアルバイトを採用しているんですね。
しかしきれスタは、お客様を第一に考え全てにスタッフが教育された自社スタッフとなっています。
そのため、はじめて利用する方でも安心して利用することができるんですね。
また、集めたゴミの中から再利用可能な物を海外のNPO団体に寄付する活動を行っています。
捨ててしまう予定だったものが、誰かのためになるのは嬉しいサービスですよね。
高い顧客満足度を誇る！『No trash』
| 事業名 | No Trash |
| 運営会社 | YTK株式会社 |
| 所在地 | 東京都豊島区池袋4-32-10 ミニービル3階 |
| サービス内容 | 不用品回収・引越し・遺品整理・除菌クリーニング 残置物撤去・ゴミ屋敷撤去・法人不用品 |
| 料金 | 9500円〜 |
| 受付時間 | 24時間対応 |
| 対応エリア | 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県 |
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少しでも業者に依頼することを迷っている方は1度相談してみるといいでしょう。
まとめ
今回は、ゴミ屋敷になってしまう住人の心理的な病気の紹介から対処法まで解説してきました。
どんな病気があるのか知っておくだけでも、ちょっとした異常に気づくことができますよ。
心理的な病気が原因になった場合、本人の意思に問題があるわけではないので、まずは本人と話す機会を設け協力的な姿勢を見せてあげてくださいね。
この記事があなたの助力になっていたら幸いです。
